SPOT 04

雁木

港町の生活遺産・雁木。江戸時代の荷揚げ風景がそのまま舞台装置となって今も息づく。

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この石段が「雁木」です。

潮の干満にかかわらず船を着けられるよう、水面の高さに合わせて何段も刻まれています。満潮でも干潮でも、荷を持ったまま船から陸へ上がれる。そのための知恵が、この石の形に込められています。

1867年の初夏、坂本龍馬はこの雁木から上陸しました。

龍馬の乗った蒸気船「いろは丸」が、紀州藩の船と衝突・沈没した直後のことです。龍馬はこの地で三週間にわたり紀州藩と賠償交渉を行い、「万国公法」を根拠に勝訴しました。幕末の動乱の中で、日本で初めて国際法を援用した事件として記録されています。

鞆の浦には、常夜灯・雁木・波止・船番所・焚場、五つの港湾施設が江戸時代のまま残っています。

これほど完全な形で五施設が揃う港は、日本に他にありません。日本遺産にも認定されているこの景観は、幕末の人々が歩いたままの港を、今日も伝えています。

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